堂本光一主演の人気ミュージカル『Endless SHOCK』が2月7日、東京・丸の内の帝国劇場で初日を迎えた。

1月には福岡の博多座で初の地方公演を行ない、博多の観客を沸かせ大成功のうちに幕を閉じた。そしていよいよホームグランドともいうべき帝劇での公演である。

昨年の震災当日の3:11で公演が止まってから約11か月。
やっと帰ってきた『Endless SHOCK』は、トラヴィス・ペインによって新しく振り付けられた「Higher」をはじめ、一段とショーアップされたダンスシーンがキレとパワーで観客を魅了し、ドラマ部分では、役者・堂本光一がより深みのある演技へと進化、作品全体がグレ-ドアップしている。
また、光一の鍛え抜かれたパフォーマンスはスペクタクル性を増して、素手で布をつかむ難易度の高いフライングや、22段の階段落ちなどの荒技は、やはりこの作品の見せ場となっている

 

そんな光一を共演の神田沙也加や内博貴、植草克秀が芝居や歌で支え、町田慎吾、米花剛史、石川直、ふぉーゆーなどがアクションやダンスで盛り上げる。博多座で1カ月、大きく成長した2012年版の『Endless SHOCK』の中心で、堂本光一はこれまで以上の求心力を発揮する存在となっている。

この公演は4月30日の千秋楽まで139回のロングランで、『SHOCK』初の3カ月公演となる。

 

2月7日、初日の昼にマスコミ用の公開稽古が行なわれ、出演した堂本光一、内博貴、植草克秀、トラヴィス・ペインがインタビューに答えた。

 

 

【インタビュー】

ーーお帰りなさい

 

光一 ありがとうございます。帰ってきました(笑)。この場所で生まれて育ててもらった作品ですから、帰ってきたなという気持ちです。博多座でのよかった部分も取り入れて、今日の夜からいろいろな思いを持って公演が動き出すなと。

 

ーー新しくなっている二幕のダンスシーンはいかがですか

 

光一 昨日もトラヴィスにアドバイスしてもらったんですが、すごく厳しいんです(笑)。ロスでも、これ以上踊ったら死ぬというくらいなのに、「もっともっと」とやらされて(笑)。でもトラヴィスが考えてくれて新しい色が加わってやりがいもすごく感じています。

 

トラヴィス このカンパニーと仕事ができることはいつも嬉しいでことです。『Endless SHOCK』をやらせてもらって一員になれて、光一、内、そしてまた一緒の植草、とても光栄です。「Higher」など、舞台上で実際のシーンや衣裳や照明に合わせるので、まだまだ変化すると思います。

 

ーートラヴィスさんからみた光一さんの魅力は?

 

トラヴィス 光一さんは人間としても素晴らしいし、素晴らしい役者でシンガーでダンサー。ショーを一緒に作れていることが嬉しい。ぜひフライングを教えてほしいと思ってます(笑)。

 

ーー植草さんは『PLAY ZONE』で一緒ですね。

 

植草 今回踊るなと言われてます(笑)。見ていると素晴らしい振付けで、次は入れて欲しいと思っているんですが(笑)。

 

ーー内さんはいかがですか?

 

光一 内にどっきりを仕掛けたんです。彼が入ってないダンスの振付けをお前も覚えろと。やったほうがいいとかやらなくていいとか色々言ってて(笑)。トラヴィスにも仲間になってもらって、内が覚えてないのを「なぜ覚えないんだ」と怒ってもらって。

 

 1週間くらい騙されました。トラヴィスさんが「なんで覚えてないんだ」と怒って、ドアをバンと閉めて出て行くから、もう、ブルブル震えてました(笑)。光一さんが首謀者ですっかりやられました(笑)。

 

光一 トラヴィスは踊ってない内のこともアクティングを気にかけてくれて、わかりやすくしてくれたりしてました。

ーー振付ですがロスで付けたんですか?

光一 そうです。自分のものにしてちゃんと見てもらったのは昨日でした。

トラヴィス もちろんパーフェクトです。でも終わりはないので、もっともっと、ということです。

光一 今回、彼と一緒にクリエイトすることで感じたのは、愛情をすごく注いでくれることで、その物作りの姿勢が勉強になりました。言葉はよく分からなくても言ってることはよくわかる。何度も食事にも行ったし、フランクに接してくれる。一緒にいると安心できるしエネルギーを貰えるんです。

ーーこれから3カ月間ですね。少し痩せてしまったそうですが?

光一 2キロ痩せました。3カ月間、トラヴィスのナンバーは本当にしんどくて、間奏で踊ってる振りなんか膝下がパンパンになって、よろよろして、その場で「これはいかん」と(笑)。自分に負けるなと気合いを入れてます(笑)。でもそのぶんやりがいがあるのでチャレンジしたくなりますね。この長い10年の『SHOCK』に新しいものが加わるのは嬉しいし、トラヴィスにもらったダンスで、あの3:11で止まっていた『エンドレス・ショック』がいよいよ動き出す、楽しみです。


 

このインタビューの最後にサプライズとして森光子からの写真が届いた。写真は1月22日に撮られたもので、公に披露されるものとしては最も新しい。
初演の頃から見守り続けてきた『SHOCK』の帝劇初日の招待を「私が行くと皆さんにご迷惑がかかるから」ということで辞退した森だが、「光一さんに何らかのエールを送りたい」との思いで『SHOCK』のポスターをバックに撮影したものを贈ってくれた。

 

光一 嬉しいですね。そのうちきっと観に来られると思ってますし、楽屋に飾ります。森さんはいつも気にかけていてくださって、本当に無償の愛を感じます。森さんの思いも舞台にのせて頑張ります。

 

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