2012年3月21日  読売新聞
「EndlessSHOCK」4か月連続公演 堂本光一
20120321讀賣新聞  
米で特訓 力強い群舞
 堂本光一主演の「Endless SHOCK」が、東京の帝国劇場で上演中だ。

 昨年は大震災で公演が中断したが、今年は自己最長の4か月連続公演に挑んでいる。米国の振付家トラヴィス?ペインによるパワフルなダンスも加わり、魅力を増した。(祐成秀樹)

 「公演中は食が細くなる。極限状態なので消化するだけでも疲れます」。2000年以来、900回近く演じてきた「ショー劇」はこれほど体力を消耗する。

 ニューヨークを舞台に究極のステージを目指すコウイチ(堂本)の華麗なパフォーマンスと仲間たちの群像を描く。歌い演じる上に、多彩なフライング、殺陣、階段落ち、打楽器演奏とあらゆる技を全力で見せる。

 「ショー マスト ゴー オン(ショーは止められない)」が口癖のコウイチだが昨年は大震災で2か月公演の後半28公演が中止になった。「急に途切れた。森光子さんは『エンターテインメントは平和でないと出来ないものです』とおっしゃっていた。その言葉の重みが理解出来た。続けても、見たいのに行けないお客様の悲しみが生まれたのでは」

 今年は福岡博多座で1月、帝劇で2、3月に上演する予定だったが、震災後に4月公演の追加を決めた。「僕の体調はどうでもいい。いろんな人の思いに応えたかったんですよ」

 常に手を加えて「進化」してきた舞台だけに、今回は2幕を大きく変えた。例えば、二つの歌とせりふの応酬で構成した場面を、新曲「Higher」を歌い踊る場面に凝縮した。「曲を減らしたけど寂しい思いをさせたくない。代わりにエネルギーに満ちた場面を作ることにした」

 そこでマイケルジャクソンの振り付けで知られるペインに依頼した。彼は「SHOCK」を見て堂本の実力を認めている。「運動能力に優雅さも持ち合わせている。あれだけ多彩な技をベストなタイミングで出来るのはすごい」。堂本らはロサンゼルスで「これ以上踊ったら死ぬ」と思うほど3日間の特訓を受けた。「愛情があるから厳しくなる。僕らの舞台はスタッフも出演者全員も作品を愛している。それはカンパニーの空気に出て、お客様にも届けられるのでしょう」と堂本。

 完成した「Higher」は力強いビートに乗り、複雑なステップ、鋭い跳躍を盛り込んだ群舞がワイルドに展開する。「『一つになろう』という思いを表現した。出演者もお客さんも楽しんで一つになってほしい」とペイン。演出はジャニー喜多川。4月30日まで。チケットは完売している。
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