Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰの山田涼介（１９）が主演し、来年新春に放送される日本テレビ系スペシャルドラマ「金田一少年の事件簿　香港九龍財宝殺人事件」が、このほどクランクアップした。

　台湾女優、ビビアン・スー（３７）や韓国グループ、ＢＩＧＢＡＮＧのＶ．Ｉ（２１）、台湾俳優のウーズン（３３）、香港俳優のエリック・ツァン（５９）らアジア各国のスターが勢ぞろい。９月には香港でもロケが行われ、尖閣諸島をめぐり日中関係が悪化した時期だったが、同局によるとトラブルはなく終了したという。

　香港のファッションショーを舞台に起こった連続殺人事件の謎に金田一少年が挑む物語。山田は「アジアの俳優との言葉の壁は感じなかった。１００％の力を出し切って演じた」と充実感にあふれていた。

報知

山田涼介、日中の壁超えた！尖閣余波受けず「金田一少年―」香港ロケ撮了

　「Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ」の山田涼介（１９）が主演する日テレ系ドラマ「金田一少年の事件簿　香港九龍財宝殺人事件」がこのほど、クランクアップした。尖閣諸島国有化をめぐり反日感情が高まりを見せた９月、山田は香港ロケを経験。言葉の壁を越え、台湾女優のビビアン・スー（３７）、「ＢＩＧＢＡＮＧ」のＶ．Ｉ（２１）らアジアスターとの絆を深めた。同番組は同局の「開局６０年特別番組」として来年新春に放送される。

　香港ロケを含む約２か月間の撮影を終え、山田は充実感でいっぱいだ。

　事務所先輩の堂本剛（３３）、松本潤（２９）、亀梨和也（２６）に続く４代目・金田一一（はじめ）役。「より良い一ちゃんにしたい」からと「原作に一番近い髪形にして、剛君が着ていた（当時の）制服を着ました」と、こだわりを明かした。

　尖閣諸島を巡る問題で、日中の両国間の緊張感が高まりをみせた９月には、香港ロケを行った。現地メディアではトラブルも報じられたが、実際は、大きな混乱はなかったという。撮影現場ではＶ．Ｉを中心にブルネイ出身で元「飛輪海（フェイルンハイ）」のウーズン（３３）らと親交を温めた。

　「言葉の壁は全然感じなかった。ボディーランゲージで、各国のドラマの撮り方の違いを話したり、和気あいあいと過ごした。ムードメーカーのＶ．Ｉさんは『皆のあだ名を決めましょう』って。ウーズンさんとは中国語と日本語でのやり取りだけど、ハードルを感じず素直にやり取りできた」と山田。「『（言葉の）壁を越えられる』ことが、ドラマを見てもらえれば伝わると思う。アジアのスターと一緒に、それを感じられたのが光栄です」と喜びを爆発させた。

　オフには香港の街を散策し、刺激を受けた様子。「規模がでかい。アジアの街を歩いたのは初めてだったけど、映画でしか見たことないような街並みでジャッキー・チェンの世界に飛び込んだみたいだった」と話した。

　同局によると、「現時点で具体的な国名は公表できない」というが、「金田一―」は同局初となるアジア各国・地域で同日放送されることが決まった。一部で尖閣諸島の問題を理由にドラマの降板を報じられたエリック・ツァン（５９）も通常通り撮影を終えた。

　◆ストーリー　幼なじみの美雪（川口春奈）が参加する香港のファッションショーで連続殺人事件が発生。一（山田）がその謎に迫り、難解なトリックを解き明かしていく。原作は連載開始から２０周年を迎えた「週刊少年マガジン」に連載中の人気推理漫画。原作者・天樹征丸さん自らがテレビドラマの脚本を担当した。アクションシーン満載で、山田はスケボーに挑戦した。