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 2021年4月24日、東京都内にて「堂本光一×SQUARE ENIX V Short Movie 完全版発表会」が開催され、堂本光一とSQUARE ENIX・映像ディレクター野末武志氏が登壇した。

 

 6月2日にリリースされる、堂本にとって6年ぶり5枚目のソロアルバム『PLAYFUL』。同作収録のインストゥルメンタル曲「Ⅴ」(読み:ファイブ)、そして初回盤Aに収録される「Ⅴ Short Movie」において、SQUARE ENIXイメージ・スタジオ部、サウンド部とのコラボレーションが実現した。同社グループ史上、外部アーティストアルバム作品へのビジュアル・楽曲・映像と全てへの企画参加は、今回が初めてのことだ。

 「Ⅴ Short Movie」は、堂本自身のモーションキャプチャを含む実写とフルCGをハイブリッドして制作され、アルバムジャケットやキービジュアルとしても採用されている。野末氏は、本作の映像プロデュース及び制作に携わった。

 堂本は、6年ぶりのソロアルバムリリースについて「“あぁ、

そんなに出してなかったんだ”という感覚」と率直に表現しながらも「ファンの方をお待たせしてしまった」と語った。本来であれば昨年発表する予定だった本作。時勢もあり、1年遅れてのリリースとなったことについては、その時間を通しさらに作品をブラッシュアップしてくれたというSQUARE ENIXへの感謝と、ようやく世に届けられる喜びを述べた。

 イベントでは「Ⅴ Short Movie」のメイキング映像と完全版の放映、堂本と野末氏のトークセッションが行われた。『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』シリーズをはじめ、幅広い分野で独自のエンターテインメントを開拓してきたSQUARE ENIX。今回の縁は、堂本が長きにわたり同社の作品を愛してきたことから繋がった。その世界観に飛び込むことは、喜びでもあり緊張でもあったという。

 野末氏によれば、堂本の『ファイナルファンタジー』好きは社内でも有名だったそうで、堂本は今回のコラボレーションを「盛大な職権乱用」と表現。自身がもっとも好きだという同シリーズⅪを累計900日以上プレイしたエピソードや、“廃人”と称する当時の生活を明かした。堂本のゲーム愛を聞いた野末氏は「逆についていけるか不安だった」という。

 “和のファンタジー”をテーマに作り上げたShort Movieには、殺陣やフライングなど『Endless SHOCK』を彷彿とさせるシーンも盛り込まれている。堂本は、自身が話した些細なことから壮大なストーリーを作り上げ、アイテムひとつとっても選びきれないほどハイクオリティなデザインを用意する野末氏の、プロの仕事に感銘を受けたと話す。その言葉を受け野末氏は、堂本の舞台を観劇した際に「生半可な気持ちではできない」とプレッシャーに近い気持ちを感じ、堂本の“凄さ”に応えなければと思った、と明かした。

 また「これまで“生”の世界、代わりがきかない世界で仕事をしてきた」と語る堂本にとって、CG作品のリアリティと無限の可能性は衝撃だったといい「ゆくゆくは俺、要らなくなっちゃうんじゃないかな」とも感じたという。一方で野末氏は「目の前にいても、この人は存在するのかしないのか、不思議な感覚の人」「逆にCGが要らないのでは」と、堂本の第一印象を振り返り、さらにはCGを越えてくるほどの身体能力とオーラに「なんて人を相手にしてしまったんだ、と思った」とも語った。

 「CGで良いのでは」「CGが要らないのでは」という互いへのリスペクトを込めた意見は、セッション中に何度も交わされた。「できれば今回が最初で最後ではなく、序章であってほしい」と語る堂本は、イベント中にも次から次へとアイデアを語る。“雑談程度”としながらも、今後の展開について野末氏と意見を交わすこともあるといい「新しいエンターテインメントの形ですよね」「ワクワクする作業」と目を輝かせた。一方で、CGの可能性や技術に対し「負けてられないですよね」「生身の身体だからこその可能性も模索していきたい」と語ると、野末氏もまた「こちらも頑張って、光一さんに負けないようにしなければ」と応えた。

 2人は、今回の出会いを通し互いに刺激を得たという。堂本は「“雑談から、そんなにも世界を広げていくんだ”って。そういう演出家になりたいですね。自分は頭が硬いほうなので、もっと柔軟に、可能性や世界を広げていきたい」、野末氏は「長く芸能のトップを走って、かつ自身でコンテンツプロデュースや演出もされている方ですから、凄みはもちろんマネジメント力、人をやる気にさせる力がすごい。その環境で楽しく自由にやらせていただき、刺激を受けました」と語った。

 最後に「これまで以上に気合の入ったムービーに仕上がっています。光一さんのファンの方はもちろん、ファイナルファンタジーのファンの方にもぜひ手にとっていただければ」と野末氏。堂本は「子どものころから好きだった世界観に自分が入っていけるというのはありがたかったし、今回の作品は自分にとっても嬉しいものとなりました。ファンの方やゲームがお好きな方……自分もゲーム廃人だったので勝手ながら“同志”と思っているところがあるんですが(笑)、そういった方々にもぜひ見ていただけたら嬉しい」と締めくくった。

 

 

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