堂本光一「昔の人は強いんですよ(笑)」キンキ20周年、デビュー当時を語る〈週刊朝日〉
7/18(火) 11:30配信
1997年7月21日にシングル「硝子の少年」とアルバム「A album」の同時発売でCDデビューしたKinKi Kidsが、今月20周年を迎える。新曲「The Red Light」の発売をはじめ、記念コンサート、音楽番組「LOVE LOVE あいしてる」(以下、「LOVE LOVE~」)やドラマ「ぼくらの勇気 未満都市」(以下、「未満都市」)の復活など、イベントが目白押しだ。堂本光一さんにこれまでのことや、これからについて聞いてみた。
──20周年を迎える感想は?
正直、20年という感覚がないんですよね。CDデビューする前から歌番組に出ていたし、コンサートもしていましたから。そのときは自分たちの曲がないから、どの曲をやろうかと先輩の曲から探すわけです。そこからですね。自分たちをどう見せるか考え始めたのは。
──デビュー前後の忙しさは、かなりのものだったと。
地獄でした(笑)。たとえば「未満都市」(1997年)というドラマの撮影は、朝7時に始まって、終わるのが朝4時、そしてまた朝7時入りだったりするんです。それが週5日、3カ月続くわけです。
──よく乗り越えられましたね。
昔の人は強いんですよ(笑)。こんなこと言ったらよくないのかな。まあでも、当時はそれが当たり前だと思っていましたから。
──スペシャルとして復活する二つの番組は、お二人の思い入れも強いのでは?
剛とのドラマ共演は、「未満都市」以来ですからね。「LOVE LOVE~」は、音楽というものを学んだ場所です。あの番組がなかったら、自分で音楽を作ることはなかったでしょう。
──光一さんは自他ともに認める仕事人間ですが、仕事は楽しい?
楽しくなかったら、やってないでしょうね。デビュー当時はただただ忙しくて、楽しいなんて思いはありませんでしたが。当時に比べれば今は自分のペースで仕事ができていると思います。
──インタビューでは「仕事が趣味だから息抜きの時間は特に必要ない」と語っていましたが。
ないですね。12歳から始めたことが、自然と生涯の仕事となった。仕事するのが当たり前、生活の一部です。それは幸せなことですよね。就職難とか言われる時代に、ありがたいことです。
──今38歳。結婚を意識したりは?
いつかは結婚したいです。自分の家族のような家庭を築けたら、それは自分の人生にとっていいことだと思います。
──どんなご家族ですか?
みんなバラバラに暮らしているし、最低限の連絡しかしませんが、それでもつながっていると思えるのかな。とにかく、私の仕事にまったく関与してきません。
──舞台を見に来たりは?
それすらわからない(笑)。一度も楽屋に来たことがない。
──「テレビ見たよ」というやりとりもない?
一切ない。別に「来るな」と言っているわけじゃないですが、私の性格をわかっているんでしょう。親から連絡が来るのは、何かよくないことが起きたときですね(笑)。
──最後に、ファンの皆様へのメッセージをお願いします。
えっ、困ったな。……いつもありがとうございます。20年以上応援してくださっているファンの方も多いですから、おそらくそれなりの年齢でいらっしゃるのではないかと(笑)。お互い体に鞭打って、頑張って生きていきましょう。
※週刊朝日 2017年7月21日号